前世の記憶

15/31
前へ
/46ページ
次へ
大和田の顔は真っ青といいますか、真っ白といいますか。 今にも震え出しそうな様子で、俯いております。 「だから、コーヒーはいいと言ったんだ」 「ですが社長、この時間にはいつもコーヒーを飲まれるではありませんか」 「いいから!俺の傍を離れるな!こっちに来い!」 「それはどうして……」 「早く!!!」 駄々をこねる子供のような大和田の傍へと向かう私。 いつも凛としている社長の姿からは、想像もつかないような怖がりっぷりですね。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加