前世の記憶

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その日の大和田は、ちょっとした物音にもビクッ!と過剰に反応していたので、私はその度に吹き出しそうになりました。 「社長、どうして突然、腰が抜けたんですか?何か驚くようなことでも?」 「………ギックリ腰だ」 こんな感じで、腰が抜けたのはギックリ腰だって言い張るんです。 あの後すぐ、普通に歩けていましたから、嘘だってバレバレなのに。ギックリ腰ならしばらく歩けないですよ、きっとね。
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