前世の記憶

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「んん。いいんですか?みんな社長とお話したかったんだと思いますけど」 「いいんだ。……というより、あのように囲まれるのは得意じゃない。 お前のように、隅の方で一人寂しく酒を飲んでいるような奴と一緒にいた方が、気が楽だ」 「失礼なんだか、天然タラシなんだかよく分からないことを言わないでください」 「ん?」 ああ、無自覚か…。 失礼なことを言われたはずなのに、少しときめいてしまった自分には気付かないふりをしておきますね。悔しいので。
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