こぶたの sweet trick

10/19
前へ
/20ページ
次へ
(*´(00)`) (*´(00)`) (*´(00)`) 「イヤーーーー!!」  ハロウィンの夕べ、原っぱ公園に一体のスライムの悲鳴がこだまする。 「あああ……やめて、お嬢……! くり抜かないでええぇぇぇ!」 「ふっ……、やめてと懇願されて、あたしが止めた試しがある……?」 「ないですーー! もがおむむむ、ふんぎゃおーーーーす!!」  ぐり。  もげ。  うげげごばぉ。  どるるるんもげちゃ。 「――ありすーん? ジャック・オー・ランタンできたプギ?」  チャーコはすっかりケバブの衣装に身を包み、準備万端である。   「出来たわよ。スランバが暴れるからちょっと口元が曲がっちゃったけど、モーマンタイ」  そう答えたのはチャーコの長年のお友達であり、普段は【不思議の国のありすん】という絵本の中に住んでいる魔女っ子、ありすん。 「おお! オレ、かぼちゃお化けになってるー! なんだぁ……、血ぃ出なかったし痛くもなかった……」 「なにガッカリしてるのよ、スランバ。あんたスライムなんだから切り刻んだって平気でしょうが」 「やっぱそうなのかー、しょぼんぬ」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加