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「イヤーーーー!!」
ハロウィンの夕べ、原っぱ公園に一体のスライムの悲鳴がこだまする。
「あああ……やめて、お嬢……! くり抜かないでええぇぇぇ!」
「ふっ……、やめてと懇願されて、あたしが止めた試しがある……?」
「ないですーー! もがおむむむ、ふんぎゃおーーーーす!!」
ぐり。
もげ。
うげげごばぉ。
どるるるんもげちゃ。
「――ありすーん? ジャック・オー・ランタンできたプギ?」
チャーコはすっかりケバブの衣装に身を包み、準備万端である。
「出来たわよ。スランバが暴れるからちょっと口元が曲がっちゃったけど、モーマンタイ」
そう答えたのはチャーコの長年のお友達であり、普段は【不思議の国のありすん】という絵本の中に住んでいる魔女っ子、ありすん。
「おお! オレ、かぼちゃお化けになってるー! なんだぁ……、血ぃ出なかったし痛くもなかった……」
「なにガッカリしてるのよ、スランバ。あんたスライムなんだから切り刻んだって平気でしょうが」
「やっぱそうなのかー、しょぼんぬ」
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