28人が本棚に入れています
本棚に追加
精霊のわたあめ姫はイケイケ魔女っ子に、魔女のありすんはふわふわ精霊に仮装が完了。
そこにスカルの黒ヌコ、アクトーなカメカポネ、スライム素材のジャック・オー・ランタンそして……肉料理ケバブ。
「プギー♪ じゃあみんな、トリックオアトリートにれっつごープギ!」
ハロウィンの夜、子供たちは不気味でトリッキーな仮装をして大人たちを訪問する。
そして『トリックオアトリート!(お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ)』と言ってお菓子をもらうこの行事。
仮装という非日常が、子供たちを否が応にもワクワクさせようというもの。もちろんチャーコたちもハロウィンは大好きだ。
「ねえねえチャーコ、わたあめ姫に聞いたんだけどさ……」
住宅街をトコトコ行くケバブに、ありすんがそっと耳打ちした。
「アンタのファンとかいう奇特な魔男がいるんでしょ? ハロウィンに呼んだんじゃないの? 来てないじゃん」
「来てるプギ」
パシャッ。
どこからともなく聞こえるシャッター音。
「…………え?」
「ありすん、探しちゃだめプギ。シャイだから、どっかからコッショリお写真撮ってくれてるプギ」
「シャイ、ねぇ……」
パシャ。
最初のコメントを投稿しよう!