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「チャーコ……その恰好は……」
「ケバブー」
満面の笑みで答えるが、辺りに不穏な空気が……。
「ケバブ……ケバ……ブ……肉……肉肉、焼き肉……!」
「そうか……ついに、ついに! 俺たちに食われる気になったんだな、良くぞ決心した、チャーーコーー!」
「わあああああ! やめてください飼い主さんたちーーーー!!」
どこからか、ニイダマンが飛び出して来てチャーコをかっさらった!
「なんでです!? なんであなたたちはこんな健気で良い子で可愛いチャーコちゃんを食べようなんて気になるんです!? 鬼畜! 悪魔! ケバブーー!!」
「……なんだよコイツ」
冷やかなハチの視線がニイダマンに突き刺さる。
「ニャんだかチャーコを気に入ってる、北海道から来た魔オトコさんですニャ」
「そうチョメ。今日一日オイラたちについてきて、チャーコの写真撮りまくってたチョメ」
「でも悪い魔オトコさんじゃないふわー……たぶん」
「悪くない間男なんているのかよ……! おぉん!?」
当然、カイからもゴゴゴ……と黒いオーラが沸き起こる。
「ニャア、お二人とも落ち着いて。……ニイダマン、こんな事いまさら言うのもニャンだが……」
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