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「ふわぁ……、なんだか暗くて湿った空気が漂うお店ですふわ」
雨の精霊わたあめ姫。
自分が雨のミストを浴びる魔法の傘をさしている事は失念している。
「大丈夫ニャ、わたあめ姫。オレの背毛（せなげ）にしっかり掴まってるニャリ」
孤高のノラ黒猫、ヌコリン。
背中に乗せたわたあめ姫の魔法の傘にて、自分も雨ミストを被ろうとも意に介さない。
「プギー♪ アタチ今年はなんの仮装にしよかなー」
パシャッ。
本編のヒロイン、こぶたのチャーコ。
食用として人間に飼われ始めたものの、そのキュートな愛らしさに未だ食われずに済んでいる。
「チャーコはケバブにしろチョメ。あのクルクル回転してるドネルケバブな」
そしてミドリガメのチョメさん。
皆星町きってのアクトーを自負するが、そのアクトーぶりが何故かお茶の間に笑顔を届けているとの密告あり。
仲良し四体組、今日はハロウィンの仮装衣装の調達に、ここ【ハロウィングッズ専門店・石狩】にやってきていた。
「ニャ？ ケバブ、いいニャリね。チャーコ、ケバブしかないニャリ」
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