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「ふわー、この人、歴代のチャーコちゃん押さえてますー」
わたあめ姫の言葉に、店長はえへんと胸を張った。
「もちろんです! 皆星町に出張し、原っぱ公園で初めて見かけたその日から、チャーコたんはおいらの癒し。この写真集は、眺めれば寒い北海道でもあったかくなれる最強アイテムぅ!」
「おいらおいらって、オイラと被ってるチョメ! それになんでココで北海道が出てくるチョメよ!?」
アクトーは誰かと自分の個性が被るのをこの上なく嫌う。
「あ、おいら北海道在住なんで。10月だけ皆星町のお店に出張なんっす。ええっと……申し遅れました、おいらはこういう者でーす!」
改めて店長が両手で差し出した名刺、そこには。
【ハロウィン普及推進団体北海道支部 皆星町担当
ハロウィングッズ専門店・石狩 店長
ハロウィンの魔男 ニイダマン 】
「ハロウィン限定のマオトコ……下品チョメ」
「やっぱりニャ。そんな顔してるニャ」
「お帰り願いますふわー」
「マダンです! ハロウィンの魔・ダ・ン! 魔女をマオンナとは読まないでしょ!? てか言われなくてもオイラ、明日で消えちゃうんですー!」
涙ながらに訴えるニイダマンのスネを、ピンクのヒヅメがコンコンとノックした。
「……プギ? 明日って、ハロウィンの日までしかいられないプギ?」
「チャ、ちゃちゃちゃ、チャーコたたん……!」
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