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ザワザワ…っと
風にのって木葉の揺れる音がする。
発展が続き大地は荒廃してしまった
地上ではまず聞けない音だろう。
だがこうして荒れた大地で葉の揺れる音を耳にするのは花樹のある森に踏み入ったからだ。
目の前に広がるのは剥き出しになり
茶色ががった土の色ではなく
青々とした草木 昔本で見た記憶のある植物とはまるで違っていたがそこには
確かに"生命"が存在している。
シェルターでも栽培地はあるが
人工的には出せないような色彩
艶やかだった
そしてもうひとつ"生命"が自分の足元に転がっていた。
真っ二つに切断されたそれは息絶えた
植獣
色も形も異形であり力ない者にとっては
花樹と同じく脅威。
これらを駆除するためここへ来たのだ。
周りにも数人の同じような思いの人間が武器を手にしている。
彼らの足元にも数体、植獣が転がり
そこからサンプルを採取する者
ひとまとめに寄せる者もいた。
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