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「まさか、姫さまと友達になれるとはな。同じ転生者だってのはビビったけど、それでこそ転生した甲斐があるってもんだ」
エヴィと協力関係が出来たおかげでそう簡単にはクビになったりしないだろうし。
やることは多そうだけど、だがその分やり甲斐は十分ありそうだしな。
「ん、そういやルイーザのやつまだ来ないな。何してんだろ?」
姫さまと話が出来て楽観的になっていたのかルイーザが姿を見せないことをこの時はあまり深く考えなかった。
だが後になって思い返してみれば、多分この時にもっと深く考えるべきだったんだ。
そのまま十日ほどが過ぎ、起き上がれるまでに回復して新たな拠点となるバーデンという名の城塞都市に到着した時。
ルイーザが宝石の一部を持ち出して失踪したという話を聞かされた。
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