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「これが地球か…」
UFOで地球上空まで降下すると、眼下には広大な海と土地が見えてきた。
辺境と聞いていたがこんなに良い環境の惑星だったとは。
陸には地球人の文明だろうか、星が瞬くように灯りが見えてくる。
なるほど、美しいものだ。
「お姉さま、ここからはステルス機能を使って地球人の目に触れないように行きますわよ。」
「なんだ、そんな便利なものがあるなら初めから使えば良かったではないか。」
言い忘れたがUFOは自動操縦だ。先程から私は機器に一切触れていない。ステルス機能があるなど知らなかったのだ。
「いえ、ステルス機能を使うと通信できませんもの。大佐とお話できなくてよろしかったんですの?」
「そうか。いや、大佐と話せて良かった。では地球に向かうとしようか。」
UFOはステルスモードに移行し、姿を消した。こうなれば地球人の技術ではどんな手段を使っても認識する事はできない。
大地に煌めく星のような夜景に降りて行った私達は、やがて夜の日本、華やぐ都会から少し離れた片田舎に着陸した。
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