5人が本棚に入れています
本棚に追加
人里から少し離れた、のどかな田舎。
UFOの向かう先に一軒の家が見えてくる。
「おい、ジュラルミン。UFOがあの家に向かっているようだが、このままではぶつかってしまうぞ?住民に気付かれてしまう。」
「ご安心くださいな。あれが私達が拠点にする愛の巣…いえ、基地ですの。」
今また愛の巣と言ったなこいつ…ううっ…背筋がゾクッと…私にその気はないぞ!
「このままUFOを地下に隠して、地上の家で生活するんですのよ。」
するとUFOはするりと地面をすり抜けて地下へ。
地上の家の真下まで来てUFOが動きを止めると、出入口が開いた。
「さあ、お姉さま。ここから出ればいよいよ新居の中ですわ。地球の大気内ですのよ。」
なんだかワクワクしてきた。未知の惑星、未知の住人。私はこれからどんなものに出会い、ここでの時間を過ごすのだろう。
少し怖い気持ちもあるが、地球人とは良い関係を築きたいものだ。
最初のコメントを投稿しよう!