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地球へ向かうUFOの中。
「いよいよ地球ですわね、お姉さま。仲良くしてくださいましね。」
「…ん、ああ…よろしく頼むぞ…」
それにしても、どうしたものか…ジュラルミンといったな。こいつを何とかせねば私の身が危険だ。
このままUFOから放り出して無かった事にするか…あるいは…
「あ!お姉さま、地球が見えてきましたわよ。綺麗ですわね。」
地球を見てうっとりしている?
確かに環境の整った惑星のようだが…こういう手合いは誰もこうなのだろうか?
「ああ、辺境の惑星にしてはよい環境のようだな。」
「そういうことではありませんの!もう、お姉さまったら、ロマンチックなムードが台無しですわ。」
ロマンチック?今、そんな雰囲気だったのか?
「任務にいくのにロマンチックも何も…おお!そうか、任務に燃えていたのだな、ジュラルミン!そうかそうか!変なヤツだと思ったがなかなか熱心ではないか!」
「あ、いえ…そうではなくて…ああ、でも凛々しいお姉さま、素敵ですの…」
またもうっとりしている。やはりこいつは注意しておかねばならないな。
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