存在意義を確かめたくて

出逢い

という疑問が付いて周り、俺達 不良は受験の枠から外された。…その時まで俺達と思って疑わなかった。

史郎、柿助、瑠璃は皆 運命の人に出逢ったとかで俺から離れて行く。
何でも違う地区の不良が強盗をしたのを、史郎、柿助、瑠璃が捕まえたのを偶々 居合わせたサラリーマンに気に入られ、我が社で働かないか？と誘いに乗ったという。
働かざる者は食うべからず、その日から3人は俺と連むのを辞めた。俺は1人取り残されてしまう。

自棄っぱちになって学校へ行っても詰まらなく。かと言って皆勤賞を狙う俺には学校を休む選択は無く、放課後はいつもの通り4人で帰るのだが、3人の話題はいつも見た目怖いけど、頼りになる加々知という男の話ばかり。