零・ProRogue(プロローグ)

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零・ProRogue(プロローグ)

物語の冒頭に、前回のあらすじがあるなんて 突拍子も無さすぎておかしいのかもしれない。 でも、私の心はそれくらい病んでいるのだろう。 ここしばらく、私は禁断の呪縛に囚われていた。 海外から逆輸入されてきた「未来のゲーム」は 現在のゲームの形を変え、さらに恐ろしい事に 都市伝説にまで利用されかねない事態になった。 私は小説に注ぐはずの情熱を、根こそぎに等しく そちらのゲームとやらに奪われていたのだろう… 小説とはある程度距離を置いた生活をしていた。 ゲームは人を堕落させる…と思う。 ゲームは自発的にやるのだから当たり前だし 他人の手によって造られたモノを楽しむモノ だから、心と魂を削る現代の生活において テレビを観るぐらいダラダラと遊んでしまう。 子供の時のオモチャは、今でもオモチャで 「ルールさえ覚えれば、好きにしていいよ」 とか云われるスポーツかなんかのようだ。 将棋に飽きたから、挟み将棋、まわり将棋… と遊び方を変えればいいし、開発者も言ってる。 「如何に飽きさせないようにさせるかが問題だ」 と。もうオモチャを越えて、スポーツにまで 昇華しているから、ゲームも奥が深くなった。 …そうだ。そんな感じの話にしてみようか…
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