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「初めまして…でも無いな。千堂レヰヂ」
少し前まで遠くに居たはず…だったのに
いきなり目の前に瞬間移動したように現れて
レイジが、私の名前を呼んでいた。
申し遅れて申し訳無いが、私の名前は
千堂レヰヂ(せんどうれいじ)と言う。
知っている方も居るのか、初めて私の作品を
読んでいる方なのか全く存じ上げませんが、
「近藤黎児」の名義で多数の箸にも棒にも
引っ掛からない凡庸な作品を産み出している
リアルに農家(実家の後継ぎです)をする
<自称・妄想生まれの詩神>である。
趣味は、ゲームと、作品を作っては
途中で投げ出すようなハンパ者だ。
「ここが何処だか分かるか?レヰヂ」
レイジは質問を投げ掛ける。私は恐怖に怯えた。
これから尋問か取り調べをするような、
何か危うさを感じざるをえないからだ。
「そうだな。その前に僕たちが誰か分かるか?」
と言ったナルであろうと思われる人影は
遠くに居たはずの時と変わらないくらい
ぼんやりしていて、誰か?と言われても
答える事が出来ないと言わざるをえない。
「…まぁ、ナルに関しては無理も無いな。
レヰヂが悪いんだからな。よく見えないのは
レヰヂがそうしたから。なんだからな」
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