零・ProRogue(プロローグ)

16/26
前へ
/63ページ
次へ
「近藤レイジ…か?『JINROH』の…」 私の性格をノンフィクションよりに 色濃く反映させた「近藤黎児」は 『人狼ゲーム』を主題に書いたレイジ しか、思い当たる節は無きに等しい。 「はぁ~、やれやれだぜ」溜め息混じりだ。 某作品の名台詞を使うのも、それぐらい。 「…で、ここは何処だ?」と尋ねる。 目の前にいるキャラが誰かは分かった。 だが、何故私はこんな場所に居るのか? そして、何故私は過去のキャラに呼び出しを くらったのか?思い当たる節は、ない。 「…ちっ。話を戻しやがって。面倒だな…」 舌打ちされた。自分の分身に。腑に落ちない。 今一度、思う。夢であってくれ。帰りたい… 「物分かりの悪い、ライトノベルか漫画の 主人公のような人ですな。話を進めさせて」 自分の作品のキャラに言われる程 物分かりのいい、世界観にすぐ順応 してしまう都合のいい人ではない。 リアルにノンフィクションで書くなら なんの疑問も思わずに「じゃあ仕方ない…」 と言える程、厨ニ病の頭をしてない。 「ここは、お前が創造して捨てた世界だ。 漫画無領域(マンガーベイジ)を覚えてるか?」 聞き慣れたような、そうでない言葉を口にする。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加