零・ProRogue(プロローグ)

20/26
前へ
/63ページ
次へ
「石ノ森章太郎。サイボーグ009の作者であり 仮面ライダーシリーズの生みの親である 漫画界を代表する漫画家の一人だな。 レヰヂ。あんたも好きだろ?」それは レイジも好きなのだから分かるだろう。 「サイボーグ009は作者死亡による未完作品だ。 だがファンは時を超えて存在し、続きを待った。 要望に答えるように、作者の息子と サイボーグ009番組制作スタッフが 生みの親無くして続編を創ろうとした…」 (2002年頃のアニメ化の時に、ありました) 「…どういう意味だか分かるか?レヰヂ」 「…死んでも完結させろ。そう言う事だろ…」 「レヰヂさん、ようやくモノ分かりが よくなったようだね。僕たちはどうでもいい。 読者が大事に想うのなら、読者を満足させる。 それが、クリエイターの役割だと思わないか?」 ナルの言葉も解る。が、気力は無い。 とは言え、心魂尽き果てボロボロの 状態と言うにはほど遠い状態にある。 …だが、交換条件を出せば出来る。 私に残された手段はそれしかなかった。 「一つ、提案があるが、どうだろうか?」 キャラが満足するかどうかは甚(はなは)だ 疑問に感じるが、そう言う形なら出来るだろう 私が出来る、せめてもの罪滅ぼしだ。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加