零・ProRogue(プロローグ)

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レイジに訪ねられて出てきた人物、誰だ?? 黒髪で腰まであるロングヘアーは整っている。 女性だと思われるが、特に女性らしく強調される 部分もなく、よく言えば健康的な体躯である。 上にスーツを思わせるジャケットを羽織り 中に白のワイシャツを着ており、ネクタイを 締めている。礼儀正しさを伺わせるほどだ。 下は短めのパンツに、太股まである長めの ソックスを着用しており、着崩した感じはない。 むしろ、私のキャラには居ない部類の服装だ。 「…そうね。読者に判断して貰うなど ファンの少ない凡庸作家には無駄な事。 作品の評価は読まれた後に決まるモノ。 罪人がそれでいいと言うなら、それでいい。 キャラを活かすも殺すも、クリエイター次第。 見守ってあげるのも、このクリエイターから 産まれた宿命なのかしらね…」と、静かに言う。 「す…すまん。話の途中で悪いが お前みたいなキャラを造った覚えはない。 ヒフミ…だっけ、初登場なのか???」 私の想像を全否定するように、見掛けぬ 場違いなキャラの登場に動揺してしまう。 「私はヒフミ。それ以上でもそれ以下でもない。 レヰヂさんは、名前だけ覚えておけばいいの…」 静かに語る口調に、逆に不気味さを覚える。
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