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「……あ、そうだ。こっちも洗わなきゃな」
海が扱いていたモノから手を離し、手の泡を流すとそこを覆っていた泡も流してしまう。あさましく立ち上がったモノが丸見えになった。ギョッとして自分のから視線を反らす。泡を流した海はお湯で濡れた指を後ろへヌルリと挿入させた。
「か、かいっ!」
「大丈夫。痛くないだろ?」
海のふとい指が一本根元まで埋め込まれ、俺の中を出たり入ったりしている。その感触にまたカーッと顔が熱くなる。刺激に耐えようと唇をグッと噛み締めた。
「掻き出さないと。昨日は思わず……つけないでしちゃったし。あ、昨日も一応きれいにはしたんだよ? でも、残ってると腹痛くなりそうだろ?」
記憶にないことをいちいち説明する海。恥ずかしくて仕方がない。もう、なんでそんな事言うんだよ! と泣き言を吐きたくなる。海の指は内側を擦りながら奥の方で蠢いた。体の中を掻き回されて体が小さく震える。指の腹で何かを押され、立ち上がっているモノがビクッと弾いたように動いた。
「あ、海、そこ」
思わずぎゅっと海の腕を握った。
「ここだよ。……気持ちいいところ」
そう言ってまたグイと擦るように指の腹で押される。
「わあ、あ……」
コクコクと海の腕の中で小さく何度も頷いた。海は容赦なくそこを何度も刺激しながら低い声をだした。
「昨日、孝宏はここに俺を受け入れて、指じゃなくてもっと太いので擦り上げられたんだよ」
聴覚とダイレクトな言葉。与えられる刺激にいたたまれない気持ちになる。おかしくなりそうな気がして、海の肩を掴み、体を引き寄せた。海の腕は俺を抱き寄せ、密着したまま指の責めを続ける。だんだん呼吸が上がってくる。
「このもっと奥を突き上げたら孝宏は気持ちよさそうにいっぱい声を上げたよ。喘ぐ孝宏はすごくエッチだった」
「……っはあ、はぁ、あ、あう」
海を見上げ、もう言わないでと首を横に振って伝えた。海の唇が耳元へ近づく。
「ヒクヒクしてる。トロトロに溶けてるね。したくなっちゃうよ」
「したくなる」の言葉にグンッとなにかが突きあげてくる。
俺もそれを欲しいと思ってる?
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