かれは

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背中が聞いた、かさかさというおと。 ふりかえると電信柱 かみの毛が風を感じて こころの隙間がゆれる 前にメールが来たのは梅雨の時 雨粒にぬれていた若葉 今はかれは 物語の中なら うしろにいて わたしなにに期待しているのかしら 銀杏をふんだ きいろ あか ちゃいろ 黒いアスファルトの上 夜に隠れているカラフルな色 わたしの中の思い出の からからに渇いたかれは
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