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そうこうしている間に、パフェのほぼ全部を相手の口に押し込んだ美少女は席を立ち「行こ!」とその手を引く。
恐らく、お目当てのバッグを手に入れたいのだろう。
…全く、この年齢の少女とは大人の男を舐めすぎている!
何かあってからでは遅いというのに…ま、そんな阿呆をなんとかするためにも警察があるわけだが不幸な事に今この場に居合わせているのは俺だけだ!
口の周りのクリームを拭う暇もあたえられないまま、美少女に引きずられるようにカフェを後にするその背を追おうと俺は席を立つ!
…俺はもう警官ではないがそれ以前に父親だ!
こんな事になってはいるが、親なら可愛い我が子が道を踏み外すなら全力でそれを修整しなくては!
「お待ちなさい!」
駆け出そうとした背中にテノールの激。
「止めないでくれマスター! 俺は____」
少しの沈黙の後、ため息。
「紅茶二杯ですか…半日ならもちますね…その間に必ずここに戻りなさいそうしないとあなたは…」
「ありがとう…!」
俺は、カフェから飛び出した。
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