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この広いフロアーにおびただしい数のベットとエコー機。そのベットとエコー機の整備を行うのが私の朝のルーチン。
シーツを整えて、必要な備品に不足がないかを確認する。そして機械の電源を入れて動作チェックを行う。
検査するということだけじゃない。
検査する前・後の整備も仕事の一環。
『本当にみかんは真面目ね』
『なんか習慣なんです』
日本にいる時も毎日こうしていたから。
これをしないと仕事が始まらない。
『機械のメンテナンスはとっても大切なことよ。自分たちで使う機械を大切にできない技師は所詮そこまでにしかならないわ』
『あ、ありがとうございます』
『後で私の仕事も手伝ってくれる?今日は検査件数が多いの』
『はい!』
優しく微笑むキャシーさん。
ここのエコーセンターはキャシーさんをトップとして数名のサブリーダーがいる。そのサブリーダーの下に3、4名の技師が付いて複数のチームが作られている。毎朝キャシーさんがオーダーをチェックし、各チームに振り分けるという作業を行っている。扱う疾患が偏らないように。そして各チームで研究内容も異なるため、それに準じた疾患を抱える患者を割り振っているのだ。
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