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しばらくすると静かだったフロアーもざわざわと賑やかになった。
『マイク、お疲れ』
『おー』
手を挙げ、こちらにやってきた彼。なぜか浮かない顔をしている。
『どうしたの?具合でも悪い?』
『いや…ちょっとな。後で話し聞いてくれよ』
『うん』
いつも陽気な彼だけに何があったのか気になる。
『みーかん!おはよう』
『レベッカ。今日も元気だね。おはよう』
大きなネコ目がすごく印象的なレベッカ。
はっきりした顔立ちなのに人見知りで、はじめは全然話しをしてくれなかったからすごく怖かった。ずっと怒っているのかなと思っていたけど、そうではなかったようで。
『みかん、今日ランチ一緒に行こうよ!』
段々慣れてきたのか、今ではよく話しかけてくれる。
『行きたいんだけど…なんかマイクが……』
目配せをすると明らかに落胆した様子のマイクに気がついたみたいで…
『あれ?マイク?どうしたの?』
怪訝そうに様子を伺う。
『今は放っておいて』
『もしかして彼女に振られたとか?』
『ばっばか言うな!!』
明らかに動揺しているマイク。
嘘、本当に??
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