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テーブルに付いてしばらく経つと、目の前に置かれたのはサラダと熱々のフレンチトースト。
『ありがと。サラ』
『いいえ。いっぱい食べてね』
彼女の作る料理は本当にどれも美味しい。
ホテルで食べるご飯みたい。
『あ!ちょっとマイク!トマトこっちに入れないでよ』
『いいだろ?しょうがねぇから俺のトマト分けてやってるんだ。感謝しろ』
次々と私のお皿に放り込まれるトマト。
『あんたね、トマト嫌いなだけでしょ?ちゃんと食べなよ。ちっちゃい男』
『トマトごときでごちゃごちゃうるさいな。ちっちゃい女』
『なんだって?』
『お?やるか?』
『まぁまぁ二人とも。マイク、好き嫌いはだめよ』
私たちの間に入ってきたのはサラ。
『サラ。君のご飯はどこのだれより美味しいよ。毎日食べれて俺は本当に幸せものだよ』
『マイク………』
手を取り合って見つめあったままの二人。
また始まったよ。隣のゆずはもう慣れてしまったのか、気にとめる様子もなく、新聞に目を通しながら優雅にコーヒーをすする。
マイクとサラは恋人同士。
私もついこの間知ったんだけど。
関係がオープンになった今、いちゃつきも完全オープンになっている。
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