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貴方の中に根元まで、強く押し込めると背中を反らして鈴を大胆に鳴らした。
「あ、あああっ、あン」
腰を掴んで、小刻みに根元まで突き刺した体内を擦って、細い身体を揺らして、鈴をリズミカルに鳴らして、白くて華奢な背中がくねるところをうっとりと眺めてた。熱にボーっとする頭で、感じられるのは貴方のことだけ。
「歩」
それがたまらなく幸福すぎて、泣きそうになるんだ。
「あぁぁっン、大和っ」
貴方のことだけで満たされる。それはなんて幸福な。
「大和」
「体勢、変えていい?」
「ぁ……ン」
知ってた?
「あっ……」
「歩、こっち、俺の上に股がって」
貴方を抱く度、いつも緊張してる。
「そのまま、腰下ろして」
「あっ……ぁ、ン、大和っ、ぁ、ああああああっ」
貴方の中に俺が入る瞬間、ちゃんとそのきつく狭い体内が柔らかくなって、気持ち良さそうにきゅって締まってくれるかどうか、緊張するんだ。
「あっ、全部、ン……大和の、全部、俺の中……ン、ん」
そして、抱き締められるようにしゃぶりついてくれるこの身体の内側に、泣きそうになる。
「腰、揺れてるよ? 歩」
「だって、これ、気持ちイイ」
あぁ、貴方に抱き締められてるって、嬉しくなる。
こんなふうに深くまで突き入れた時、自分の薄いお腹を撫でて、嬉しそうに微笑んで、キスをしたいと唇を開いて舌を覗かせる貴方を見ながら思ったんだ。もう他に何もいらないし、他がどんなに不幸ばかりでも、笑って茨の上でもなんでも歩いていけるって。
「じゃあ、もっと、気持ち良くしてあげる」
「あっ、あン、っぁ、大和っ」
「歩」
「一週間、してなかったの、全部、欲しい」
貴方を抱えて、突き揺らしているのは俺だけれど。
「早く、俺の中に、大和の全部、ちょうだい」
キスをしてくれて、深くまで侵入を許してくれる貴方に、抱かれてる気分になるんだ。
「全部、俺の、大和……」
自ら腰を揺らしてくれる貴方が首を引き寄せ微笑みながら、俺の唇にキスをしたら、首元の鈴がまた軽やかになった。
「ン、俺の、大和」
ずっと鳴っていた。
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