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その話を母にしたのはまだガキの頃で、貴方とこういう関係になる以前のことなのに。
「だって、大和のそばは心地良かったから」
「……」
「一番、好きな場所だったし。それに、大和は大事にしてくれそうじゃん。すごい可愛がってくれそう」
歩が起き上がると、また鈴がチリンと揺れて鳴った。
「だから、猫になりたいって、思ってた。ずっと」
ひとつキスをして、また鈴が鳴る。
「だから、これ見つけて、思わず買ってみたけど」
「……」
「でも、やっぱ猫じゃなくていい」
笑顔で首を傾げて、今度はしっとりと唇を重ねる。
「猫じゃ、大和の右腕にはなれないし、仕事でも隣にいることはできないだろ?」
「……」
「大和のこと、好きなんだ」
独り占めしたいと囁く貴方の甘い甘い束縛は、気持ちイイ。
「家族で、恋人で、あと、仕事でもパートナーになれば、血でも、身体でも、全部、一緒になれる」
まるで、貴方の中に根元まで突き立てた時みたいに身震いした。
「大和、中、して?」
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