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「また、欲しくなった。まだ、中に残ってるから、このまま、大和のこれ、入れて?」
「っ」
ひと撫でされた切っ先は、もうすでに赤く張り詰めて、その先から先走りを溢れさせてた。それを白い指がすくって、先端の丸みに撫で付けるように塗って、くびれを指の輪で擦って、おかわりをねだる。やらしくて、卑猥で、誰より可憐な、俺だけの黒猫。
「して?」
「っ」
「ぁっ……もうほぐさないでいいから、そのまま、大和の、ちょうだい」
言われるままに、主人である俺は猫の中を可愛がる。
「あああああっ!」
「っ」
「ぁ、ン、気持ちイイ」
やらしい人とやらしいことをしてる。
「あ、ン、乳首も齧って、ン、あぁっ、やぁっ」
俺が教えたんだ。この人に、全部教えて、代わりに、全部を独り占めする権利をもらった。
「ぁ、大和……気持ちイイ」
あられもなく開いた身体を深く抉じ開けて、何度も突いて、中に吐き出した自分の体液が溢れるくらいに、また注ぎ込んで。
「俺ね、大和」
「?」
「一週間、大和がそばにいないのが寂しくて、恋しくて、なんか、落ち着かなかったんだ」
ずちゅぐちゅと、音の合間に告げられる告白はたまらなく愛しい言葉がたくさんでさ。
「だから、さっき、一緒に寝れて、気持ちよかった」
本物の猫じゃなくても、お前に、大事にされて、可愛がられて、幸せだよ――なんて、やらしい事をしながら、告白されて。
「あ、ああっ、イくっ、ぁ、大和っ」
「っ」
「あ、あ、ああああああっ」
幸せなのは俺もだよ。
「……ン、大和、ぉ」
久しぶりによく寝た。
「あゆ……む」
貴方はやっぱり二度目も猫みたいに丸々ながら、俺の懐で寝てた。俺は愛する猫を大事に抱きかかえるようにもっとしっかり懐に仕舞い込みながら、もう少し眠っていたくて、目を閉じる。そんな一週間ぶりの幸せな睡眠のあと、すっきりとした寝起きから五分後、ふたりして笑ったんだ。
頭につけっぱなしにしてた耳のせいでついた芸術的な寝癖に、ふたりで大笑いしていた。
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