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アラド「良い面構えだな。これは期待できそうだな」
一夏「感謝する。それではアラド」
一夏はそのままアラドに近づき、右手を差し出す。
一夏「織村一夏。これよりデルタ小隊とワルキューレ護衛の任務に入る!よろしく頼む!!」
アラド「デルタ小隊隊長アラド・メルダース。貴官を歓迎し、これからの奮起に期待している」
アラドは差し出された右手を同じ右手でガシッと掴み、握手を交わした。一夏はアラドの態度に尊敬の念を抱いていた。少し軍人として欠けている部分を見せていたが今は部隊の上に立つものとしての威厳や風格を見せていた
一夏(この人が上に立てる理由が何となく分かった気がする。勿論戦闘能力も大事だが、この人は他人を良く見ている。こんな人がもっと増えれば世界も平和になる)
一夏が思ったその途端、アラドはグイッと一夏を引き寄せ、ヘッドロックの要領で軽く押さえると
アラド「んで…お前さんはワルキューレの誰が好みなんだ?」
一夏「…?」
根も葉もない言葉を一夏に一瞬、わからなくなった
アラド「お前さんワルキューレに興味があるんだろう?なら調べているはずだぜ?彼女たちの事をな…んで誰が一番好みなんだ?ん?ん?」
さっきまでの隊長の顔はどこに行ったのやら、今はただのおっさんだった…
一夏「分からないが。紫髪の女性が気になるな。歌が綺麗だったな。ゼロを見てくる」
一夏は平然と言い切りアラドの腕をすり抜け、会議室を後にした
アラド「何だ。あれだけの強さを持って大人っぽく見えたがたぶん、初心なんだな、あいつ。これはイジリがいがありそうだ」
ハンガーでは一人の女性がウイングダブルゼロを見上げていた
美雲「本当に変わった機体ね」
マキナ「どうしたの?くもくも」
見上げていた彼女に彼女のメンバーとも言える少女マキナが声をかける。
美雲「マキナ。この機体、本当に変わった形しているわね」
美雲とマキナの眼前のウイングダブルゼロは先ほどの戦闘でも、そうだが自分達の知っている機体とは違っている。ビーム兵器を搭載しており、緑の粒子と翼の幻影を出していたことから謎である
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