第3話「模擬戦と存在意義、命の意味」

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ウイングダブルゼロに夢中になっていた美雲とマキナはビクッと体を震わせて、振り向くとひとりの青年が立っていた。 マキナ「もう!後ろからいきなり話しかけないでよ~」 美雲「びっくりしたわ」 一夏「これは失礼した。何だか楽しそうにゼロを見ていたのものだからな」 二人の背後に立っていた一夏はここまで驚かれるとは思っていなかったため、すぐに謝罪を行う。マキナは一夏を見ると覗き込むように近づく。 マキナ「ねぇ、もしかして君がこの天使ちゃんのパイロット?」 一夏「天使ちゃん?」 マキナ「そう!背中に天使のような翼を持ってるから天使ちゃん!」 一夏はマキナに付けられらあだ名に苦笑しながら、この機体の名前を教える。 一夏「天使でも悪くないが、こいつにはちゃんと名前がある。ウイングガンダムダブルゼロ。これがこいつの名前だ。」 美雲「ウイングガンダムダブルゼロ?それがこの機体の名前なのね?」 ここで美雲が気になったのか一夏に問いかける。 美雲「ダブルゼロって事は二つのゼロって事なの?」 一夏は美雲の問いかけに対して、ウイングダブルゼロの名前の詳細を知りたいのだろうと先読みをして名前の由来を説明する。一夏は首を振り説明した 一夏「名前の由来などない。こいつの開発した理由は、戦争を終わらせることが目的だ。対話により人の意思を統一させ、戦争を亡くす。そのために作られた」 マキナ「なんか、変わった開発理由だね!」 美雲「確かにそうね」 一夏「確かにそうかもしれない。だが、俺は命の価値をこいつ共に知らせるだけだ」 マキナ「そうなんだね?」 美雲「それがあなたの目的なら貫きなさい」 美雲は一夏の説明で名前の由来がない事とを開発理由がわかり、マキナと納得した。一夏は美雲とマキナのやり取りを見て少し微笑むと自分がウイングダブルゼロのパイロットかと言う質問に対して答えていなかったのを思い出す 一夏「質問に答えていなかったな。俺がこのウイングダブルゼロのパイロット、織村一夏だ。二人の名前を教えて貰えないだろうか?これから長い付き合いになると思うからな」 マキナ「えっ!?それってこれから一緒にいてくれるの?」 一夏「あぁ、さっき、デルタ小隊のアラドと対談を済ませてな、デルタ小隊とワルキューレの護衛として世話になることになった」
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