第2話「会談と美雲ギンヲメールの出会い」

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一夏が乗るウイングダブルゼロのまわりを人型に変形した機体がライフルを向け囲んでいた。一夏はオープン回線を使い呼びかける 一夏『なんのつもりだ?感謝されるならまだしも、銃口を向けられる覚えはないが』 『すまんな。ウチの連中を助けて貰ったのは感謝してるんだがお前さんが何処の所属か分かんねぇからよ?俺達に付いて来てくれないか?』 少し年の入った渋い声が一夏の質問に答える。しかしデルタ小隊の言い分も分からなくはなかった。助けてくれたとは言っても所属不明の強力な機体を見過ごすのも無理な話があった。ここで連行の提案が出てきたが一夏は 一夏『断る。武器を構えて脅しを掛けてる連中をどう信用しろと言うんだ?それに俺は軍隊は簡単には信用しない性格だ』 一夏が軍隊を信用しないのは理由があった。彼が好んで見おり体験したガンダムの中には腐りきった軍隊の連中もいた。隠蔽工作など、これを平然とやっている軍を知っていたからだ。一夏自身も分かり合う事の大切さを一緒にいた仲間に教わったからわかる。だが、一方的に力で解決しようとする連中はどうしても信用できなかった 一夏『それでなお、無理やりに連れて行こうと言うなら、撃墜させて貰う』 『俺も軍隊は嫌いさ。そうだな。お前さんの言う事もあってるな』 代表は他のデルタ小隊にライフルを下げさせ、再び一夏に提案を持ちかける。 『さっきは悪かった。俺たちも守らなきゃいけねぇものがある。だがその事に先走って脅しをかけるようじゃさっきの連中となんら変わんねぇな。頼む、俺達と一緒に来てくれないか?』 一夏はその言動に少し考えた後に答える 一夏『条件がある。勝手にこの機体を調べないこと、会談の時に脅しをかけないこと、俺の身柄を拘束しないこと。これらを約束して貰えるならついて行く。もし途中で破るようなことがあれば』 『安心しな。この街と歌姫達を守ってくれた奴を無下に扱うつもりはねぇよ』 一夏『了解した。そちらに従おう』 一夏は口調は変わらないが、デルタ小隊の先行の元、彼らに続いたのだった。一夏はデルタ小隊先行の元、彼らの母艦にやってきていた。案内されたハンガーにウイングダブルゼロを寄せると機能を一旦停止させた 一夏「ハロ、ティエリア。お前達はこのコックピットで待ってろ。もしもの時のためにな」 ティエリア「わかったよ、一夏」 ハロ「リョウカイ!リョウカイ!」
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