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一夏「だが、俺からの通信が入るまでは何もするな。では、行ってくる」
ティエリア「無茶だけはするな」
ハロ「ムリスンナ。ムリスンナ」
一夏は無言で頷き、ハロを安心させるためにポンと一度手を乗せるとハロも安心したのかパタパタと耳を動かし、愛情表現を行う。そして一夏は念の為にと思い銃を腰に携え、コックピットを開いた。先ほど武力による脅しはしないと言う約束をしたが一夏は完全に信用しきったわけではないこの銃は彼方が約束を破った場合、すぐに撃つために持っていく。当然銃の扱いも今まで戦ってきたことにより身についている。一夏はコックピットハッチを再び閉じるとワイヤーリフトに足をかけ、ゆっくりと降り始めた。降り立つと母艦のクルー達が一斉に一夏に注目する。中には機関銃を持っている人もいた。そんな中、一夏に近づく、一人の中年の男性がいた。
「お前さんがあの機体のパイロットか。良く来てくれたな。話と行きたい所だが、まずはそのヘルメットを外してくれないか?」
一夏は顔を隠すためにヘルメットはそのままである
一夏「それはまだ出来ない。俺はまだ、この軍を信用したわけではない。ヘルメットを脱ぐかは其方の対応による」
「貴様!」
一夏の態度が気に食わなかったのか目つきが鋭い青年メッサー・イーレフェルトが一夏に突っかかろうとしたが先ほどの中年の男性アラド・メルダースがそれを抑える
アラド「良いんだ、メッサー」
メッサー「しかし!」
アラド「お前も初対面の奴を信用するのは難しいだろう?それに脅しをかけた俺達にも非はある。ここは抑えろ」
アラドに促されたメッサーはそのまま従うしかなかった。しかし、一夏がここで口を開く
一夏「俺の態度が悪いことは十分に承知している。だが、俺自身も分かり合う事の大切さ、対話の大切さは熟知している。この態度は警戒と思って欲しい」
アラド「その警戒を解くために話をしようって事なんだろ?」
一夏の意図を理解したのかアラドが続ける。その事に一夏はアラドに少し心を許した
一夏「ご理解頂き、感謝する」
アラド「んじゃ案内する。こっちだ」
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