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流れる時の中で生きる
一度限りの季節
それは移りゆくもの
連綿と続いて来た日々が
一日毎に終わりを告げる
そして記憶とともに消えゆくもの
過ごした筈の時も
遠い面影を残し
消えてゆく
足跡を振り返る間もなく
あっけなく
消えてゆく
しかし心の中には
時の流れから解き放たれた
とこしえの世界が残る
それは今も確かに息づいている
そして甦るのはあの日々
あの面影と情景
生きて行く情熱とは時の流れとの
ささやかな摩擦なのか
その僅かなひずみに見えるのは
過ぎた季節の記憶
忘れられない日々
あの懐かしき仲間たち
共に過ごした時間そして場所
さり気ない一日の連なり
それら全てが
掛け替えのない
私だけの記憶
そして
語る事のない
思い出
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