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言葉につまる遥奈。貴之は顔を上げて、再び部屋の中を覗き込んだ。
(そうだ……。ここまでされたのは悔しいけど……遥奈が
まだ、いずれは俺と結ばれたいと想ってくれているなら……!)
藁にも縋る思いで、強く祈る。貴之はかつての約束を思い出していた。
『たかくん……おおきくなったら、はるなとけっこんしてくれる……?』
遥奈はおそらく覚えていないだろう。ふたりの気持ちが通じあった、大切な思い出。恋と呼んでいいのか分からない、幼い純心。
(俺への思いが……あの時の気持ちが、少しでも残っているなら……!)
しかし、貴之の希望はまたも打ち砕かれる。
「はぁ、ん……あぁ……そんな……ことぉ……絶対に……そんなこと……ないです……っ……はぁ、ん……ぁぁ……わたし、わたしは裕也さんのものです……ぅっ! あっ、ん、あく……ん……ずっとぉ……ずっとぉぉ……っ!」
「ありがとう」
呆然とする貴之。立花は勝ち誇ったように笑みを浮かべた。
「嬉しいよ、遥奈」
優しく囁きながら、強く撫で回す。敏感なそこは、遥奈により強い快楽を与える。
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