日常

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すっかり肩透かしをくらった形になった貴之は、その後は他愛のない話をして家路を歩み、いつものように遥奈の家の前で別れた。 「じゃあね、たかくん」 「うん、また明日な」 遥奈が家に入るのを見届けてから、貴之は隣にある自分の家の玄関のドアノブを掴んだ。家に入ると、居間のソファに鞄を放り投げ、それから盛大にため息をつく。 (タイミングが悪かった……でも、まぁ……告白なんていつでも出来るよな) ──そう、いつでも出来る。告白なんて、いつでも……。
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