告白

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昼食後、2人はゲームセンターへとやって来た。 昼食の最中に、遥奈がプリクラを撮りたいと言ってきたからだ。 2人が初めてプリクラを撮ったのは中学生の頃。 貴之は、お互い恥ずかしがりながら撮った当時のプリクラを、今も大切に保管している。 「一緒にプリクラ撮るの、中学以来だね!」 大切な思い出を、遥奈も覚えていてくれた事を貴之は嬉しく思った。 「でも遥奈。なんでプリクラ撮りたいと思ったの?あの時はあんなに恥ずかしがってたのに」 「もぉー!その事は忘れてって言ったでしょ!」 両手の握りこぶしでポカポカと叩くも、表情は笑顔だ。些細なことだが、昔と変わらない幼馴染みの姿に貴之は安心する。 「ほら、たかくんも早く来て?」 遥奈が筐体の中から手招きする。貴之は頷き中に入った。
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