告白

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再び筐体に入る2人。 「(特別なのって……遥奈は何を……?)」 内心期待しながら、画面を操作する遥奈を見つめる。 画面越しに目が合うと、貴之は咄嗟に目を逸らした。 彼の内心を見透かしたかのように、遥奈は口元に笑みを浮かべる。 いつもと違う、艶めかしい笑み。 横目で見ていた貴之の鼓動が高鳴る。 「たかくん、後ろ向いててもらっていい?」 素直に従い後ろを向く。 布切れ音が聞こえ、流石に声をかける。 「は、遥奈?それは流石に……」 「大丈夫だよ。ここの店長さん友達だから」 本当になんてことの無さそうに答える遥奈。 このゲームセンターの店長は30代の男性だ。 友達だから大丈夫という理屈が分からない。分かりたくなかった。 しかしそれ以上に、期待感が勝ってしまった貴之はこれ以上の追求を止める。 布切れ音が続くにつれて、期待感が高まっていくのが分かった。 「……いいよ、たかくん」 ゆっくりと振り返る。
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