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「やぁんっ♪たかくんってばぁ」
遥奈の楽しげな声が筐体に響く。
貴之は遥奈の胸に顔を埋めていた。
「遥奈……遥奈ぁ……」
愛おしげに幼馴染みの名を呼ぶ。顔を胸に擦り付けながら、何度も、何度も。
「たかくん?撮られちゃってるよ?」
シャッター音が聞こえても全く気にならない。
長年想い続けた遥奈の感触を、手放したくはなかった。下着越しに揉みしだきながら、谷間に顔を埋める。
顔全体に女特有の柔らかさと、雌の香りを味わう。
「すごい……気持ちいい……」
「そう?なら良かったぁ」
嬉しそうな遥奈の声。
ゆっくりと顔を上げると、愛おしげに微笑む遥奈。
「遥奈……俺、遥奈のこと好きなんだ」
不意に漏れた告白。あまりに突然のことに遥奈は目を丸くする。
驚いたのは貴之も同じだった。今まで言い出せなかった言葉が、自然と口をついていた。
「もう……こんな時に言うの?」
茶化すように笑う遥奈。貴之は少し後悔した。
告白したことに対してではなく、時と場所を選べない自分に。
自己嫌悪し俯く。
「……私も、たかくんのこと好きだよ」
思わず顔を上げた。遥奈は頬を染め、嬉しそうに貴之を見下ろす。
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