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ドミナティウス元老院長の息子、ユーグネーロは、いらだちを隠せずにいました。
三ヶ月前に、ユーグネーロは、自分に傷を負わせた青年を永久追放したはずでした。彼を永久追放したのは、この世界を牛耳るための第一歩のはずでした。
なのに、なんでこんなことに…。
全ては信頼のおける側近であったはずの、ブルートゥクスがあるとんでもない行動をしてしまったせいだ。まさかやつらにはつながりがあって…。
ユーグネーロの頭の中には、もっと部下というものの素性をしっかりと見極めるべきだったという後悔しかありませんでした。
もっとも、今ごろ後悔しても文字通りあとの祭であったのですが。
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