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「あの時は、こーんなにちーちゃかったのですわよね。
今は私の倍近いくらい背が高いのでするわ」
「私は総統閣下より、成長の早い種族ですから」
「・・・・まあ、そうですわね。私はまだピチピチの400歳なのですわよ」
「地球では、ロリババアというらしいですよ」
「うるさいのですわ」
いつの間にか、ロニエッタとメルジェラは手を繋いでいました。
「プロジェクト・イクアリティ『星間平等条約計画』。成功させましょう。必ず。」
「当然なのでするわ!」
宇宙船の底が光って二人を照らして、地球へ降り立つ準備が整ったことを伝えました。
「メルジェラ」
「なんでしょうか?総統閣下」
「・・・これが終わって帰ったら、『お嬢様』とこれまで通り呼んでも構わないわ」
メルジェラは微笑みます。
繋いだ手から、自分を血の闇の中から連れ出してくれた時と同じ暖かさを感じたからです。
「もちろんだよ。ロニエッタ」
「・・・」
「・・・・総統閣下をつけるのですわ!!」
こうして二人は手を繋ぎ、未知への遭遇へと挑むのでした。
その先にある未来がきっと輝くものであると信じて
了
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