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社長は腕組みをしたまま口をあけて固まった。
何が起こったのか理解不能状態に陥っている。
それまでのしっとりした余韻を味わっていた雰囲気が急速に萎んだ。
それでも恵子は調子に乗って歌い続けた。
「お願い お願い 傷つけないでー ー私のハートは チュクチュクしちゃうの ~ 」
と歌いながら、
胸を両手で押さえ、
口を尖がらせた。
「いやよ いやよ いやよ 見つめちゃイヤー! 」
更に鼻にかかる甘えた声を出し、
体をくねくねさせると、
急に後ろを向いた。
そして 「 ハニー フラッシュ! 」
と、
大きな声で叫ぶと同時に、
また正面に向き直り、
浴衣の帯をいっきに解き放った。
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