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 一陣の風が吹き抜ける 小高い丘に 『それ』は立っていた…。 腰に届きそうな髪は 漆黒よりも黒く、 肌は死人のそれよりも 青白く透き通っていた。 人で言うところの美男子… いや…美女ともとれる風貌で 左手に刀を無造作に握り… 『それ』は立っていた…。 ただ、立っていた…。
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