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イブ仮説の意味は、優秀な女系の遺伝子は、変異を可能とするほど柔軟な遺伝子であり、だから人種の違いを乗り越えて存在し、男系の遺伝子(Y染色体)は、そこまでの柔軟性が無いから時に強烈だという事だと思う。
逆に考えると、この普遍性の無さが、人類を血脈の濃さからの滅亡から救っているのかも知れない。
サラブレッドの血統から理解出来る事は、チャンスの多さの中から淘汰されたのが3大始祖であり、女系は埋没する事が多いという事で、チャンスが少ない男系は滅びるという事だ。
そして、強烈な男系遺伝子は、それだけで先祖を思い出させるが、埋没した女系では思い出が伴わない。
埋没した女系が復活もするから、遺伝子としての優劣は無いのが正しいが、印象の差が男系と女系には存在するという事だ。
サラブレッドは男系の遺伝子(カリスマ)が常に闘争を繰り返し、勝った遺伝子(カリスマ)が次代に繋がるという事を教えてくれる。
これを人間の世界に当て嵌めると、権威と権力を持った男系遺伝子は、その権威や権力、或いはその両方で優劣な女系遺伝子を集める事ができ、その結果として、目に見える形で人々の中で継続されて来た。という事になる。
この目に見える形が重要で、カリスマの継続は、男系遺伝子が担うというコンセプトが成立したのだ。
東洋でも西洋でも、このカリスマの継続は男系だというコンセプトに沿って、名家は男系主体で継続されてきたのであり、Y染色体の存在が、先祖を思い出させる役割を担った。
イギリスやオランダ王室の長子相続性は、結果として女性の王を生み、女系相続の象徴として語られるが、ではイギリスやオランダが長子相続の社会なのかも、併せて考えなければならない。
イギリスにもオランダにも貴族は存在するが、その当主は男系であり、王室が長子相続するのは特例だと判る。
では何故特例になったのだろか?
最初の中国の時代区分に戻って頂きたい。
日本以外はほとんど王室=王朝は交代を繰り返している。
その中で、男系相続に絡む継承権争いも多発したし、その結果弱体化し、滅亡の引き金になった事もあったからだ。
イギリスの王室でも約4百年。
他の王室はもっと短い。
だから相続争いを避ける知恵として、王室は長子相続になったのだ。
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