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「か、変わった?そ、そうですね…ファシノーダは陸が多くて、私から見たら変わってますが、アルシュファイドはあれが普通なのでしょうし…」
ミナは笑った。
「ああ、そうですね。それって、私から見たら、ファシノーダ以外はすべて変わった町になるのかな」
食事が出てきて、ミナとザハリラは食べながら話し、終わる頃には、ザハリラは、気持ちが落ち着いているのを感じた。
「散歩に行きませんか」
ミナはザハリラにそう提案し、船首楼甲板と船尾楼甲板を繋ぐ暴露甲板に誘った。
そこにはいくらかの植木があり、散歩にはよい庭園となっていた。
「明日の朝にはチタです。案内を頼みますね」
強い風が吹き抜け、ザハリラの内で小さく萎んでいた使命感が煽られた。
「任せてください…!」
その後、ミナと分かれたザハリラは、自分にあてがわれた部屋に戻って、アルシュファイド王国で手に入れた携帯地図を開くと、今後の進路について熱心に見入ったのだった。
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