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「ねえ、ケルベロスちゅわーん!!」
何だよ?マルコシアス?俺は今、お取り込み中でね。
「ねえ、知ってる?、御主人様は他の『番犬』仲間と一緒に6泊7日のバカンスに行っちゃったから!!」
えっ?!ちょ・・・ちょっと待った!!どういうことだマルコシアス?!
「え?」
「『え?』じゃねーよ!!俺は!!俺は!!俺はどうなるんだ?!ずーーーーーーーーーーーーーーっと『待て』の状態なんだぞ?!
御主人様の解除が無ければ、俺は!!俺は!!俺は!!目の前の・・・」
ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラ・・・
「あらら・・・涎コンナに垂らしてお可哀想に。御主人様は、チミのことなんかロクスッポ忘れてるかもね。
ま、俺は『自動給餌機』があるから、食い物には困らないしな。ふふふ。」
何だよ・・・嫌みかよ・・・!!
「だって、チミは家に侵入してきた『御主人様の敵』を皆で追い払っていた時に、ひとりで相手が放り投げたボールに気を取られて遊び呆けて、御主人様から酷く叱られたんじゃなかったっけ?
もうチミは御主人様から、大目玉くらったからじゃね?
もうお前は・・・」
へ?
「いや?何でもねーよ?ふふん。」
え?マジかよ・・・?!
だとしたら、御主人様あんまりだぁーーーー!!
「うはーーー!!このドッグフードうめめええええええ!!
ぎゃはははは!!!
うめめええええええうめめええええええ!!」
マルコシアス!!嫌みか!!嫌みだろ?!俺が食えない状態にある嫌みかよ?!
ん?マルコシアス?口にドッグフードをしこたま詰め込んで?
「ケルベロスーーーー!!はーい!!食う?俺のお・す・そ・わ・け!!」
でろーん。
やめろーーーー!!俺の前でその口開けるなーーーー!!
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