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たまり場はいつも賢哉の家。
4つ上の兄貴がゲームを持っているからだ。
笑いが絶えない、とても仲良く、家族のような温かい友達。
村には御神木とも呼べる樹齢300年を超える大きな木がある。
そこに木登りをして村を見渡せる。
俺たち4人はいつもその木に登っては神社の神主さんに怒られる。
悩んだときも、辛い時もその木に登って村を見渡していた。
4人の他に3人の同級生がいる。
美空(ミク)と千鶴子(チヅコ)と咲(サキ)。
少なからずマドンナ的な存在はやはりいる。
目はぱっちり、髪の毛はロングでどう見たって将来
美人になるであろう要素をたっぷりと備えたのが美空だ。
ただ、俺たちは家族のような存在で。
辛い時も悲しい時も、嬉しい時も楽しい時も。
この風沢分校で共に過ごしてきたんだ。
全校生徒14人、それは過疎化が進む村で唯一の宝。
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