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グラウンドを走らされた後はサッカーをした。腕にブレスレットを装着してのプレーで、恐らく運動量を測っているのだろうということは分かったが、ここから察するに私たちをヘロヘロになるまで運動させて嫌いなものを食べさせようという魂胆なんだと思う。
そしてその予測は当たった。
運動を終えて部屋にもどるとさっそく昼食が運ばれてきた。
「これは」
だが出てきたのはエリンギ料理ではなくお好み焼きだった。
なんだ、杞憂だったか。
そう思って油断し、お好み焼きを口に入れた瞬間、
「ぐえっ! エリンギ入ってる! まず、まず!」
エリンギを細かく刻んだものが入っていた。細かく刻んでもあのブヨブヨの食感と匂いは残ってる。最悪だ。
それ以降、私は食事には手をつけなかった。
これがあと三日も続くのだった。
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もう限界だと思った私は脱獄を決意した。頭の中にはすでにこの収容所の地図は出来上がっている。
そして。
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