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「こんにちはー、さっき子迎えに来ましたー」
ノックをして診療所のベッドの並ぶ部屋へ入る二人と一匹。
そこでは未だ眠っている女の子と、その子の薄汚れた体を濡れタオルで拭く女性の姿があった。
「あら、いらっしゃい。今この子の身体を拭いてるから少し待ってね」
ここで働く助手の看護婦だったようだ。
すごく優しそうな母の様なその人は、少女の身体を拭き終えると、服を着せてナツたちを向いて微笑む。
「さ、終わったわよ。あとは家で安静にしてね」
ナツは少女を抱え、「ありがとう」と一言例をいうと診療所を出る。
ルーシィもハッピーも一礼して診療所をあとにした。
帰路。
「なぁルーシィ、さっき体拭いてる時後ろ向いてたから見えなかったけど、こいつ本当に花咲いてんの?」
「えぇ。だって私確かに見たもの」
「きっとルーシィもお腹すきすぎて幻覚を見たんだよ」
「失礼な猫ね!」
もしそれが命に関わるようならば今すぐに対処しなければならない。ナツたちはギルドへと足を急がせた。
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