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それはそれはとても晴れた日だった。
深い桃色の髪に龍の鱗のようなマフラーを巻いた少年、ナツ、その隣に飛び回る不思議なしゃべる猫、ハッピー。そして金髪のロングヘアーにやや露出のある可愛い少女、ルーシィは仕事を終えてギルドへの帰路についていた。
モンスター討伐を終えて森を歩いて帰る二人と一匹。
ゲテモノにも見えるモンスターの肉を焼いてそれをむさぼりながら歩くナツはどこか違う意味で頼もしげに見える。
「あんたよくそんなのが食えるわね…」
「ん?味は悪くねーぞ?ほれ、ルーシィも食ってみろよ」
二カッと笑って肉を差し出すが、苦笑いで断るルーシィ。このお肉のもとの怪物がだいぶグロに近いくらいきもかったのが食べるのを渋らせているようだ。
「ルーシィもやせ我慢してないで食べればいいのに」
「やせ我慢なんかじゃないわよ!!!」
ハッピーにも言われるがやはり食べる気が起きないものは起きない。
「あぁもう…ほら、はやく帰るわよ!日が暮れたら野宿になるんだからね!!」
呆れ気味に少し先を歩く。
「うっほぉー野宿!楽しそー!!」
逆にテンションの上がるナツ。それを見てしまったという顔のルーシィとさらにそれをみて楽しそうな顔のハッピー。
いつ見てもこのギルドメンバーはわちゃわちゃして楽しそうであった。
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