第1話

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「おい、しっかりしろ!!!」 倒れかけた少女を抱え、意識をはっきりさせるようにゆする。 「お、おなかすいた…」 絞り出すようにかすれた声を出す少女。幻覚が見えているのかそうでないのか、よだれを垂らしながら力が抜けていく。 「腹減ってんのか!ほら、肉だ!これ食え!!!」 と言ってさっきのゲテモノ肉を差し出す。少女はそれをとっさに受け取って食らいつく。よほどお腹がすいていたのか、食らいつく姿はまるで獣のようだった。 「ちょっとナツ!そんなもの食べさせたら…!!!」 「何言ってんだルーシィ、うまいんだぞこれ!!」 「そうじゃなくて!」 そう言っていると、少女は「うっ」と言って瞳をかっと開けると、直後泡を吹いて食べかけの肉を落とし倒れた。 「な、おい!やっぱりまずかったのか!?」 「そうじゃないってー!!もう、空腹で餓死寸前の子にいきなり肉はだめ!まずは薬草とか茸とか胃に優しいものから!」 あきれながら叱りつけるルーシィ。少し申し訳なさそうにするナツは、もう日暮れもあって野宿できそうな場所に少女を寝かせた。 「あたし、茸と薬草になりそうなもの探しくるわね」 「あい!おいらはお魚とってくるよ!」 ルーシィとハッピーは食材を探しにいった。
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